第153回 9月の昭和の森自然観察会「じっくり見よう秋のクモ」
開催日 2004年9月12日(日)
担当指導員 伊藤純子 和仁道大
 秋晴れの空のもと、5班に分けて秋のクモを見つけに出発。青く澄んだ空を見上げて、まずは雲の観察です。雲の量・雲の形・雲向きを調べ、天気図に書き込みます。ふんわりとした白い雲が姿を変えながら流れていくのを見ていると、ゆっくりとしたときの流れを感じさせられます。
 次に第2駐車場から、しょうぶ田、下夕田池へと歩を進め、蜘蛛の観察です。クモの網にスプレーで霧を吹きかけると美しい網が現れます。蜘蛛の種類によって異なる網の出現に歓声があがります。三層に網を張り、五線紙の様な細かい網目のジョロウグモ、木の上部に棚網を張るクサグモ、又木の根元に袋をつけて土の中に住むジグモなど様々です。ナガコガネグモの網にムシを置いての捕食の様子、音叉を近づけての蜘蛛の反応に驚きました。

ナガコガネグモの卵のうについて説明する指導員
蜘蛛の体の特徴、オスとメスの蝕肢での識別、目の数、配列、白いテントを思わせるクサグモの卵のう、つぼ型のナガコガネグモの卵のう、松葉の様なオナガグモの擬態・かくれ帯、子蜘蛛のまどい、網を張らないコアシダカグモ等が見られました。蜘蛛の生態を知り、蜘蛛が身近に感じられる様になった観察会でした。
(参加者 大人28名 子ども7名 計35名  指導員23名)報告者 上田弘子