第161回昭和の森自然観察会「虫を誘う花」
開催日:平成17年5月8日(日)
担当指導員:大多和重勝、盛一昭代
参加者:一般25名 子ども7名 計32名
指導員30名  合計62名
〔報告者 佐野由樹〕
(報告 佐野由輝)
 どんよりとした天気のせいで、チョウやハチなどの昆虫類はあまり顔を出してはくれませんでしたが、その分、じっくりと花の仕組みを観察できました。普段何気なくながめている花を今日ばかりは、ルーペで拡大しながらじっくりと眺めました。  
 夜の赤提灯よろしく、虫たちの食欲をそそる色やにおいを発する花、特定の上客さんだけが蜜を口にすることのできる敷居の高い花、お得意さんからよく見えるように上を向いた花や下を向いた花、「注文の多い料理店」のようによだれを垂らしながら入ってきたお客さんが2度と出られないような仕組みをした花等々。すべては、2億年かけて植物たちが身につけた、子孫を残すための巧妙な手段なのでした。
                        

(写真 石嶋基次)
参加者の皆さんは、植物たちのしたたかさに感心しきりの様子でした。