第19回東葛自然観察会「鈴身の春を歩く」
開 催 日:平成17年5月8日(日)
 天気:曇り
開催場所 
ふなばし自然散策マップ
   「鈴身コース」
参 加 者:39名、指導員 14名 
担当指導員:
  青塚よし子、林 信子、塚原晃子
(報告者:塚原晃子)
自然観察状況と皆さんの感想

 木立の中に入るとコナラの根元に赤ちゃんがいっぱい、一本抜いてドングリから根と茎が出ている様子を見る。「根と茎が同じところから出ているのね」、皆さんの想像とはちがったようです。新緑の中にぶら下がっているイヌシデの実、四手の話になるほど。葉の上に花をつけたハナイカダにびっくり、雄木と雌木の花の違いに納得。枯れかかった花の基が膨らみ始めたモミジイチゴ、オレンジ色に熟すると美味しいですよ、に顔がほころぶ。ムクロジは無患子と書き、お宮参りの時にくださる神社もありますよ。根元にアメ色に熟した実を見つけると、皮にはサポニンが含まれ、昔は石鹸の代わりに利用されたこと。中の黒い種は羽根つき遊びの羽根の玉に使われたと聞き、急に幼い頃を思い出した人。     

道祖神の側に植えられたエノキは、四方に広げた枝振りを見上げ、その下で休んだ旅人の姿を思い浮かべる。ヤブカラシの語源に、うちの庭にも生えてきて困っていると話す人。やさしい色のジュウニヒトエに出会ったり、ハンショウズルを見つけた班もある。鈴身川沿いの水田は田植えが終わり、そののどかな里山の風景にうっとり。
ウコギ、クコの新芽、小川の縁に生えるセリ、休耕田に生えているコオニタビラコ(七草のホトケノザ)、カラスノエンドウも新芽はおひたしや天ぷらにすると美味しいですよ、といつの間にか料理談義に花が咲く。木に巻きついたフジの花がちょうど見頃、その美しさに感嘆の声があがる。